みなさんは、耳を守護する神様がいることをご存知ですか?
愛知県名古屋市名東区にある猪子石神明社の境内には、耳の神様が祀られている龍耳社があります。耳の病や耳に関する健康にいいとされていることから、某アーティストの耳の病の祈願に、全国からたくさんの参拝客が訪れているそうです。筆者が参拝した時にもたくさんの絵馬にその名前が連なっていました。
龍耳社の由緒は、明治初期に三河碧海郡(現在の豊田市)の弁天池にて、生け捕りにされた「耳のある蛇」を持ち帰り、後に、畑市左衛門氏が耳の神様としてお祀りしたのが起源とされています。その後、畑氏の希望もあり、昭和初期から猪子石神明社の末社として祀られるようになったそうです。
そのため、龍耳社は、耳の健康や病気平癒を願う「耳の神様」として、現在でも多くの人々の信仰を集めています。
境内には、龍耳社の由緒と当時の様子を描いた原寸大の看板が飾られています。
龍耳社のお社の扉の両脇には、とても可愛らしい耳のある龍の置物があります。
祈願する際には、ぜひじっくりと耳を確認しながら手を合わせて参拝してみてくださいね。
現在、龍耳社は猪子石神明社の末社として祀られていますので、耳の神様に参拝される前に、猪子石神明社に先に参拝しましょう。
猪子石神明社は約1,200年前にあたる平安時代初期(834年)に創建されました。御祭神は天照大御神を主神とし、豊受大神、日本武尊命、須佐之男命、大山祇命、菊理姫命の五柱を合祀しています。猪子石神明社に祀られている神様たちは、日本を整えていく上で地固めを行い、一つの日本国にまとめ上げることに貢献された神様ばかりです。
猪に因み、足腰の守護、「亥の子」信仰に因んだ五穀豊穣・子孫繁栄にご利益があるそうです。食べ物に関わる仕事や、何か事業などを新たに始めたい方にも、ご縁を結んで前進させる力の強い神様たちが鎮座されていますのでおススメです。
筆者が龍耳社に参拝し境内を散策していたら、背後からものすごい強風に吹かれました。ぱっと振り向くとそこには龍耳社があり、それはまるで龍耳社の社の奥の方から吹いてきた風のようでした。神様や眷属は、その存在を風や光、音などを通して伝えてくれるといわれています。そのため、その日、筆者が祈願したことへのサポートしてくださるというお返事を、耳の神様からいただいたように感じました。
ぜひみなさんも、龍耳社や猪子石神明社に参拝される際には、神様や眷属との対話を楽しみながら参拝されてみてください。きっと、ひとりじゃないということに気づかせてくれることでしょう。
猪子石神明社
所在地:愛知県古屋市名東区神月町602番地
URL https://inokoishishin.jimdo.com/
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