もし、あなたの前世で同じ時間を過ごした仲間とまた出逢えたとき、あなたはそれに気づくでしょうか?何気ない会話やしぐさから感じる懐かしい想い。今世では命の恩人として助けてくれたソウルメイトとの体験談をご紹介します。
体験談:東京都在住 女性 KAさん 40代
それは中学生の頃の話。入学式からどうも後ろ姿が気になる人がいました。
どうして気になるのかわからない。その人と同じクラスになったのは偶然と思っていたし、席が離れていたのにもかかわらず、視線があったのもたまたまだと思っていました。それからも、友達になる機会もなく。
―秋―
私の友達が、その人を連れてきました。どうも仲良くなったらしい。
友達は「いきなり仲良くなったので、きっと前世からの知り合いに違いない」と言い合っていたが、その人がこちらを見ていたので、なんとも言えない不思議な気分になった。
どうしてだろう。
あの人を見ると草原が頭に浮かぶ。馬に乗っている自分と頬を打つ風を感じる。
私は、昔から自転車に乗ると手綱を引いてしまうという変な癖があったのだが、この頃は特に酷かった。
しばらくして、その人と一緒に学校に残っていたことがあって、偶然にも一緒に帰りました。
すると、駅前の夕陽の落ちる歩道橋の上でその人がふと振り返って言いました。
「実は、●●さんが前世云々と言っていたけど、私はあなたと昔会ったことがある気がする。あなたの笑った顔を私はよく覚えている」
私だって。と言おうと思った。いや、少し前から思っていた。私もこの人の笑った顔を覚えている。
ただ、変な人だと思われるのが嫌で言わなかったんだ。
「私はあなたと会ったことがある。二人でこんな夕陽を見た」
「そうだよね。世を獲ってやろうと言い合ったよね」
まるで、昔からの話をするようにごく普通に続く会話。
私は、非科学的なことを追求するほうだったので、
「もしかしたら親戚なのかもしれない。遺伝子がつながっていると記憶がつながるという話を聞いたことがある」
などと言ったのですが、その人は笑って「そうかもしれない。あなた田舎はどこ?」と聞いてきたので、
「長野とか山梨とか、母方がそういう場所なんだよね」
「私の父方が長野県出身で、だからなのかな?あの辺、馬がいるよね。私は昔から自転車に乗るとまるで馬に乗っているかのように錯覚して、腰を浮かせて乗ってしまうんだよね」
「草原を走るような?」
「そうそう、よくそういう想像しちゃうんだよ。はじめは時代劇の見過ぎかと思っていたんだけど」
その人は笑っていたけれど、まさしくそれは私が見た光景と同じで…。
私はこの人と、草原を馬でよく走っていた。そうして二人でいろんな話をした。だが、二人はずっと一緒にいなかった。
私は何かを守るために、この人と別れることになってしまった。その後のことはわからない。
でも、はっきりと覚えている。
私たちの遺伝子がつながっていたのかどうかなんてわからない。
(その後に確かめるために親戚の話をしたけれど、近いところでは繋がっていないようでした。)
よく生まれ変わりとか、前世とか、ソウルメイトとか言うけれど、実際にこういうことがあると信じたくもなる。
実際、その後、私はその人に何度も命を救われることになったのでした。
今の私がいるのは、その人のおかげです。
***********************************
ソウルメイトというのは、「魂のグループ」という意味を持つ、ご縁の深い魂のことをいいます。そのため、ソウルメイト=運命の人 とは限らず、同姓の場合も、親子として生まれている場合もあります。
ソウルメイトとの出会いは、過去世でやり残した課題を成し遂げるために出会うとされています。そのため、前世での関係性と立場が逆転するなど、これまでの魂が体験したことのない世界を体験する相手として現れることがほとんどです。
同じ時間を共に過ごした記憶を持つ人との再会。懐かしさを通り越した温かい気持ちになりますね。